うっちーの時々かめらまん

たまにしか写真を撮らない「時々かめらまん」。日記のように綴るべきブログの主旨に反しますが、時々撮った写真を時々UPします。ご笑覧いただけると幸いです。

2007年7月 京都(6)ポジにトライ


今回の京都では、スペアボディを持って行き、ポジでも撮ってみた。新入りのRTS IIの信頼性に自信がなかったので、苦手なポジの練習を兼ねて持参したわけである。結局RTS IIは何事もなかったので取り越し苦労だったが、せっかくポジでも撮ったのでネガとの比較のご紹介・・(笑)。
持って行ったボディはコンタックス139、使ったポジフィルムはフジのプロビア100F(RDP III)。風景写真だからベルビア50の方がよかったのかもしれないが、まずは一番標準的なポジフィルムで感触を掴んでみた次第。

比較のために似たような構図で撮ったネガの方もアップする。残念ながら両者のスキャン条件を揃えることはできないので、あくまでもそれぞれのフィルムに合わせて軽くレタッチした結果をご覧いただきたい。


【金閣寺】


CONTAX 139 Distagon T* 28mm F2.8 F5.6 AE RDP III
軽く彩度とコントラストを強調しているが、ポジの第一印象は、まあ派手なこと、だった。水面の青さや金色の輝きなど、ネガをレタッチしてもここまで濃厚な発色にするのは難しいと思う。




CONTAX RTS II Distagon T* 28mm F2.8 F5.6 AE REALA ACE 100
ネガは精一杯レタッチして派手めにしてもこの程度。ただ、空が白く飛んでいない点は好感が持てる。



【竜安寺】


CONTAX 139 Distagon T* 28mm F2.8 F5.6 AE RDP III
露出補正せずに撮ったのだが、砂利が少し白く飛んでしまっている。こういう時、ポジではアンダーぎみに露出補正しないといけないのだろう。




CONTAX RTS II Distagon T* 28mm F2.8 F5.6 AE REALA ACE 100
ネガの方がそつなく撮れている。



【等持院】


CONTAX 139 Distagon T* 28mm F2.8 F5.6 AE RDP III
−1EVの露出補正をしてみた。ポジはアンダー気味に補正した方が色に深みが出るようだ。




CONTAX RTS II Distagon T* 28mm F2.8 F5.6 AE REALA ACE 100
ただ、ネガでもちょっとレタッチしてやればポジ並みの色合いにはできる。



【仁和寺】


CONTAX 139 Distagon T* 28mm F2.8 F8 AE RDP III




CONTAX RTS II Distagon T* 28mm F2.8 F8 AE REALA ACE 100
ネガの方もかなりコントラストがきつくポジのような写りではあるが、やはり屋根の白飛び具合が違う。こういう光線条件ではネガの方が撮りやすい。ただ粒状性は空の滑らかさから見てポジの方がよさそうである。



【妙心寺】


CONTAX 139 Distagon T* 28mm F2.8 F8 AE RDP III




CONTAX RTS II Distagon T* 28mm F2.8 F8 AE REALA ACE 100
ネガをレタッチしていくとポジ並みの感じにはなる。ネガと比較するとポジのハイライトはちょっと白飛びしている。露出をもっとちゃんと考えればいいのかもしれないが、ネガの方が気楽に撮ることができそうである。


なるほど、ポジはニュートラルな発色といわれるRDP IIIでさえ、ネガに比べると高彩度&高コントラストだった。粒状性もネガよりいいと思う。ただ、ラチチュードが狭いので露出がシビアなのはもちろん、白飛びを警戒してアンダーぎみに撮る必要があり、黒が引き締まって効果的な場合はいいが、暗部の描写も欲しいときは辛い。
発色のよさをとるか、ラチチュードの広さをとるかでポジとネガを使い分けるのがベストなのかもしれない。自分の場合はすべてのカットをプリントしてアルバムに入れて楽しみたいので、プリントコストを考えるとやはりネガで撮りたい。今やフィルム代やフィルム現像代だけならポジもネガも大差ないが、プリントするとなると大違いで、ポジからのダイレクトプリントはかなり割高である。もっともスキャンしてデジタルドメインでプリントすれば大差ないが、全部のカットをスキャンするのもこれまた大変である。
せっかく銀塩で撮るならポジで撮ったら、とか、ポジで撮らなきゃ駄目だよ、ってなアドバイスをよく頂戴するのだが、今回両者を比較してみて、さすがポジと言える発色のよさは感じたものの、レタッチでネガでもかなり肉薄できたことも事実であり、プリントのコスト問題からやはり自分はこれからもネガ中心で行きたいと思った。



(つづく)



Tag : Distagon28/2.8

  1. 2007/08/24(金) 20:00:00|
  2. フィルムの話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14

極彩色


ベルビアというフィルムがある。フジフィルム製の極彩色ポジフィルムで、ISO50のベルビア(RVP)とISO100のベルビア100(RVP 100)、ベルビア100F(RVP F)の3種類がある。RVPは一旦製造中止され、ベルビア50(RVP 50)としてブローニーやシートサイズから再発されたが、35mmはまだRVPが販売継続しているようである。いずれ35mmもRVP50になるのかもしれない。
さて、風景写真といえばISO50のベルビアを使うのが定番、他のフィルムで撮ろうものなら、「ああ、シロートはねぇ・・」と言われかねないぐらいの定番である。その描写は一言で言って極彩色。風景写真のガイドブックを見ると、必ずといっていいほど作例はベルビア+PLフィルターである。あまりに極彩色の風景写真ばかりがお手本になっている気がして、自分の好みとはちょっと違う、と思っていた。

四半期に一回配布されるコンタックスクラブの機関紙「DO」にプロカメラマン三輪薫氏ののフィルム選択の話が載っていた。「自分が求める色が何かを自覚するのは大切。特に、よく晴れた日に鮮やかなフィルムでPLフィルターをつけて撮った写真は肉眼で見た色合いとは程遠く、嘘っぽい色で表現されることが多い。だからといって間違いではなく、撮影者が好めばそれでいいと思う。ただツアイスレンズの再現性のよさを引き出すには中庸なフィルムを選び、ハイコントラストではないライティングの方がいいと思う」とあった。まさに自分もそういう感じを持っていた。ツアイスレンズの魅力はコントラストのよさではあるが、同時に階調もきちんと再現され、シャープさだけでない柔らかさを兼ね備えているところにあると思う。それを極彩色のフィルムとPLフィルターで極端な色合いだけ強調すると、ツアイスのよさが半分も活きないのではないかと思う。


ベルビアの作例ではないが、レタッチでちょっと再現・・。



CONTAX RTS II ML 35mm F2.8 F8 AE REALA ACE 100 美瑛にて
結構彩度を上げてレタッチした方だが、自分としてはこれぐらいが好みの限界。





ベルビア&PLフィルター風にレタッチ。よく雑誌に載っているアレである。たしかにこっちを見た後、元の画像を見ると一見冴えない・・。ただ、だんだんこの毒々しい原色に嫌気がさしてくる・・。


もちろんブローニーカメラを使い、F16とかF22まで絞り込んで画面の隅々までシャープな感じにし、ベルビアとPLフィルターを使ってコントラストの強い極彩色のカラフルな色合いを強調したものが風景写真の典型なのであろう。しかし、自分の好みには正直合わない。自分は、あまりコントラストがつき過ぎず、グラデーション豊富な微妙な色合いが再現されている絵の方を好むのである。

皆さんはいかが?



Tag : ML35/2.8

  1. 2007/10/14(日) 20:00:00|
  2. フィルムの話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:18

PORTRA400VC vs PN400N


日ごろフジのネガカラーフィルムを常用していて、ISO100はREALA ACE 100、ISO400はPRO400(略号PN400N)なのだが、たまには違うフィルムにもトライしてみようと思い、かねてより気になっていたコダックのPORTRA400VCを使ってみた。
コダックのポートラシリーズは5種類あり、ISO100とISO400それぞれにNCとVC、それとISO800である。NCとはNatural Colorの略でポートレートなどの自然な色再現が好まれる用途に、VCはVivid Colorの略で風景などの高彩度な色再現が好まれる用途に向いているのだそうだ。

で、今回は400VCとフジのPN400Nと撮り比べた例をいくつかご紹介・・。スキャン時の設定は同一にしている。


【作例1】

CONTAX RTS II Distagon T* 35mm F1.4 F2.8 AE PORTRA 400 VC




CONTAX RTS II Distagon T* 35mm F1.4 F2.8 AE PN400N
いきなりあまり発色の差が出なかった例・・(汗)。PN400Nの方がちょっとコントラストがいいか・・。



【作例2】

CONTAX RTS II Planar T* 50mm F1.4 F2.8 AE PORTRA 400 VC




CONTAX RTS II Planar T* 50mm F1.4 F2.8 AE PN400N
スキャン時やプリント時にどうにでも補正できるとはいえ、同一条件でスキャンすると、400VCの方が赤&青に偏っているのに対し、PN400Nは緑&黄に偏っている。



【作例3】

CONTAX RTS II Planar T* 135mm F2 F5.6 AE PORTRA 400 VC




CONTAX RTS II Planar T* 135mm F2 F5.6 AE PN400N
手前の船や海面の色を見る限り、PN400Nはやや黄色がかって見える。



【作例4】

CONTAX RTS II Distagon T* 35mm F1.4 F5.6 AE PORTRA 400 VC




CONTAX RTS II Distagon T* 35mm F1.4 F5.6 AE PN400N
400VCの方が空の青が鮮やかである。


フジのPN400Nはコントラストのよさと階調の豊富さが両立していて気に入っていたのだが、今回のPORTRA400VCは青色のよさが目に付いた。いわゆるコダックブルーというやつなのだろうか・・。こうした発色特性は、単にカラーバランスが偏っているだけであれば、プリント時に修正できるのであまり気にする必要はないが、作例3、4のように青色の鮮やかさが違うと感じられる場合は、レタッチしてもフィルムの違いが最後まで残るかもしれない。

一方で、作例1を見比べてみると、PN400Nの方が少しコントラストがいいかな、という気もする。カラーフィルムなので発色特性が一番興味の対象ではあるが、コントラストの違いもよく吟味する必要がありそうだ。

今回の比較では、PN400Nはややコントラストにすぐれ、400VCはブルーの鮮やかさにすぐれる、という感じがした。ただ、こうしたフィルム同士の重箱の隅をつっつくような比較ではなく、一種類のフィルムだけで撮って、心地よい描写になるかどうかというのが重要である。もう少しPORTRAで色々と撮ってみて確認していきたいと思う。



Tag : Planar135/2 Planar50/1.4 Distagon35/1.4

  1. 2008/03/06(木) 20:00:00|
  2. フィルムの話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10

プロフィール

うっちー

カテゴリー

ユーザータグ


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カレンダー

07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

月別アーカイブ

全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

カウンター

無料ホームページ ブログ(blog)

FC2カウンター