うっちーの時々かめらまん

たまにしか写真を撮らない「時々かめらまん」。日本とブラジルで時々撮った写真をUPします。ご笑覧いただけると幸いです。

プログラムAE


159MMはMM(=マルチモード)の名の通り、コンタックスとして初めて絞り優先AE以外の自動露出(AE)モードを持った機種である。ただし、意外なことにシャッタースピード優先モードは実装しておらず、絞り優先AE以外は、プログラムAEのモードが3種類組み込まれている。本日はそのプログラムAEモードのお話。





まずプログラムAEモードとはどんなものか、というと、絞りとシャッタースピードの組み合わせをカメラが勝手に決めてくれるというものである、以上(笑)。被写体の明るさが同じでも、絞りとシャッタースピードの組み合わせはいくつも存在するので、どの組み合わせを選ぶかは、本来なら人が決めなければならない。たとえばできるだけ絞り込んでピントの合う範囲を広く取りたいとか、手ブレが怖いので1/60秒以上のシャッタースピードで撮りたい、などなど・・。それがメンドーな人のために開発されたのが事前に組み合わせを決めてある(=プログラムしてある)プログラムAEモードというわけである。
159MMが開発された1985年当時は、もっとも一般的と思われる絞りとシャッタースピードの組み合わせのみならず、できるだけ絞りを開けるモード(HPモード)や、手ブレの心配があまりない範囲でできるだけ絞り込むモード(LPモード)なども実装された。結局それらはあまり役に立たないと判断されたのか、後の機種には省略されていくのであるが、今回はそのあたりもご紹介してみたい。


さて、まず、このグラフをご覧いただきたい。これは159MMのプログラムAEの設定値をグラフにしたもので、ISO100のフィルムでF1.4~F16までの絞りを有するレンズの例である。



横軸にシャッタースピード、縦軸に絞り値をとり、プログラムAEモードがどういう組み合わせを採用しているかを赤い線で示している。たとえば、晴天に相当する明るさEV=14の時(青い線で追記)に、標準プログラムならF8&1/250、ハイスピードならF4&1/1000、ロースピードならF16&1/60が選択される(それぞれ青色の点で追記)というわけである。


標準プログラム(P)モードは、絞りとシャッタースピードのもっとも一般的な組み合わせがチョイスされており、晴天でF8&1/250が選択され、そこを基準に絞りとシャッターの両方を明るさに応じて同程度増減させている。古い世代の常識、晴天はF8&1/250、晴れたスキー場などの快晴はF11&1/500、曇天はF5.6&1/125、などの組み合わせが明るさに応じて自動選択されるので、非常に直感に合う使いやすいプログラムAEと言える。


CONTAX 159MM Planar T* 50mm F1.7 P-mode REALA ACE 100
というわけでPモードで一枚。特に露出に凝らないスナップの時は便利である。晴天なのでちょうどF8&1/250ぐらいであった。


ハイスピードプログラム(HP)モードは、できるだけ絞り開放を維持するべく高速シャッターを切るようにプログラムされている。すなわち1/1000になるまではF1.4をキープし、それより明るくなると初めて絞り込まれていく。ただ、せっかく1/4000まであるのにそれは使わずに1/1000に達すると絞り込まれていくのは解せない。結局絞り優先AEでF1.4を選択し、1/4000を越えて露出オーバーになるときだけ絞り込む、という撮り方の方がより絞り開放を生かせることになってしまうのだが・・。


CONTAX 159MM Planar T* 50mm F1.7 F2 AE REALA ACE 100
というわけで、HPモードを使ってもF4までしか絞りが開かなかったので、絞り優先AEでF2で撮った例。F2でおよそ1/4000になっている。


ロースピードプログラム(LP)モードは、できるだけ絞り込むべくスローシャッターを多用するプログラムである。明るくなっても1/60のままどんどん絞り込んでいくようになっている。最小絞りのF16まで達してもまだ明るすぎる場合に初めてシャッタースピードが速くなる。一方で被写体が暗い場合は、あまりスローだと手ブレが怖いので、1/60をひとつの目安とし、1/60以下にならないよう絞りを開けて行き、絞り開放F1.4でも露出不足の時に初めて1/60よりもスローシャッターが選択される。


CONTAX 159MM Planar T* 50mm F1.7 LP-mode REALA ACE 100
LPモードで絞り込まれた例。F16でおよそ1/60になっている。しかしこれなら、絞り優先AEでF16で撮ればいいのでは?という気がする。


というわけで、説明すればするほど、絞り優先AEモードで絞り値を選んで撮ればいいじゃん、ということなのである。それをカメラに任せよう、というのがプログラムAEなのだが、どうも完全にお任せできないばっかりに、結局ある程度知識が必要になってしまう、というモードなのだ。まあ、Pモードは、組み合わせのよさもあって“カメラにお任せ”と一応言えるモードだと思うが、HPやLPは、開発した方には申し訳ないが、まあなくてもいいや、という感じがした。



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Tag : Planar50/1.7

  1. 2009/01/10(土) 20:00:00|
  2. カメラの話(Y/Cマウント)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

確かに・・・HP・LPねぇ ようするにお節介機能なんすよね(笑) それが証拠にRTSⅢにはAVとTVしかありませんしTVの露出オーバー時のシフトはあったかな?忘れちゃった(^^ゞ
あたくし持ってる167にも同様機構有りますがまず使わない(火暴)
ミノルタXD系もある程度オーバーなると勝手にプログラムシフトかけてたような・・・
まぁ 絞りの機構をカメラ側から制約かけて露光調節するんで(シャッター速度と) タイムラグが発生しちゃうんですよねぇ プログラムAEはイマイチ
まぁ今完全デジタル制御でタイムラグはかなり少なくなったような気がしますけどね
当時としてはカタログスペック上いや営業政策上 搭載が求められてたんだと思いますよ LP・HP
  1. 2009/01/10(土) 10:46:22 |
  2. URL |
  3. 元ヤシカ社員 #-
  4. [ 編集]

RXでもPモードは滅多に使わないですね~。
二日酔いで頭痛の時などに使ったりする程度でした(汗
159MMのHP・LPは興味があったのですが、記事を読んだ後は…
もし手に入れても面白がって1度使ってそれっきりになりそうな^_^;

あ、でも観光地などで一眼を提げた方にシャッターを切って頂く時は
AVからPモードに切り替えてからお願いしていたりします。
RXのPモードしか使った事はないのですが、当たり障りのない写真になるので
他人にお任せして記念写真を撮って頂く時は重宝します(^^
  1. 2009/01/11(日) 10:39:12 |
  2. URL |
  3. Agas #SFo5/nok
  4. [ 編集]

カタログスペック

元ヤシカ社員さん
コメントありがとうございます。
カタログスペック上必要な機能というのはよくわかります。
そこに血道を上げることでMade in Japanのレベルは
上がったとも言えますし、もっと王道を歩んで欲しかった
という思いもあります。
  1. 2009/01/11(日) 11:12:58 |
  2. URL |
  3. うっちー #oBF86JTA
  4. [ 編集]

MMレンズ

Agasさん
コメントありがとうございます。
ワタシもほとんどPモードを使ったことがありません。
なぜならMMレンズが1本しかないので・・(汗)。

なるほど、誰かにシャッターを押してもらう時には
いいかもしれませんね。なんせ失敗が一番少ない
設定になっているはずなので・・(笑)。
  1. 2009/01/11(日) 11:16:57 |
  2. URL |
  3. うっちー #oBF86JTA
  4. [ 編集]

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