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うっちーの時々かめらまん

たまにしか写真を撮らない「時々かめらまん」。日本とブラジルで時々撮った写真をUPします。ご笑覧いただけると幸いです。

カメラ・レンズ白書(1)


いまや廃刊になって久しいカメラ毎日がかつて出していたカメラとレンズのガイドブック。ハウレットチャートを用いた千葉大学田村研究室のレンズ画質評価がとてもわかりやすく、熟読したものである。1968年カメラ白書、1969年レンズ白書、1970年カメラ白書と始まって、カメラ・レンズ白書として、1971年、1974年、1979年、1980年(二分冊)と続いていったらしいが、それ以降はよくわからない(どなたかご存知の方、ご教示ください)。




実家に何冊か残っていたので読み返してみた。写真は、1971年カメラ・レンズ白書。かつて穴が開くほど眺めていたのでボロボロである(汗)。ちょうどキャノンF1が新発売になったころ。まだコンタックスは出ていない。平均画質の高い標準レンズとして、キャノン50mmF1.2、キャノン50mmF1.4、タクマー55mmF1.8、ニッコール50mmF2、ズイコー38mmF2.8(ペンF用)などがランキングされている。

この後、1975年にコンタックスがMTF曲線図を引っさげて登場し、「解像度よりもコントラストよ」などと宣伝して、日本の光学設計も少なからず影響を受けたわけだが、この当時は解像度がかなり評価のウェイトを占めていたと思う。なんせ解像度テストのことを画質テストと呼んでいたのである。レンズの味などという表現はどこにも見当たらず、周辺光量やボケ味のテスト結果も載っているのだが、あたかも解像度のいいレンズ=いいレンズ、という図式に近い。

とはいうものの各レンズに添えられたコメントでは、デフィニションとコントラストの2つを主なキーワードに画質を解説している。同じ解像度でもぼんやりした像だとデフィニションが低い、という表現になる。解像度だけではレンズの描写性能を表現しきれないことをわかった上で、唯一定量的に性能評価できる方法としてこのテストを行っていたのであろう。そうはいいながら、自分のひいきのレンズが高得点をたたき出していたりするとニンマリしたものである。


(つづく)


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テーマ:カメラ話、写真話。 - ジャンル:写真

  1. 2006/01/15(日) 00:53:43|
  2. カメラ&レンズの話(その他)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

オーディオの世界でもそうなのですが、ついつい日本製品は数値特性を追いますよね。
果たして、オーディオ評論家の先生方が、生の音楽をどれだけ聴いた事があるのか想像すると、滑稽に思うのでありますが。笑
  1. 2006/01/15(日) 01:09:33 |
  2. URL |
  3. アイルトン #-
  4. [ 編集]

数値特性

アイルトンさん
コメントありがとうございます。
数字で競うのは日本人のサガなのでしょうか・・(笑)。
一方で、文学的表現だけで評論されるのも困りものです。
オーディオなどは周波数特性やS/N比がどれも同じようになって以来、
文学的・主観的評論の嵐になって、廃れていった気がします。
数字で競っているうちはまだマシってことでしょうか?
やはり私も日本人・・(爆)。
  1. 2006/01/15(日) 17:25:07 |
  2. URL |
  3. うっちー #-
  4. [ 編集]

凄いお宝をみつけましたね(笑)

1970年代のレンズは、私も現役でまだ使って
ますので、こういう本を見てたら、私もきっと
嬉しくなってくるでしょうね。

画質の評価の話も面白いです。
なるほどね・・・ 解像度はデジタル時代の今や
あまり意味をもたなくなっているかもしれない
ので、わずか30数年で様変わりですね・・
  1. 2006/01/16(月) 12:47:42 |
  2. URL |
  3. P_chan(匠) #-
  4. [ 編集]

こっ、こいつがトプコールをけちょんけちょんに貶したせいでっ・・・・(笑)。
  1. 2006/01/16(月) 16:42:06 |
  2. URL |
  3. 越渓 #-
  4. [ 編集]

画質評価

P_chanさん
コメントありがとうございます。
この画質評価方法は、まるで成績点のように数字で表現していてわかりやすい反面、これがすべて、という誤解も招いたようですね。
  1. 2006/01/17(火) 12:31:56 |
  2. URL |
  3. うっちー #-
  4. [ 編集]

トプコール

越渓さん
コメントありがとうございます。
そうそう、おっしゃるとおりトプコールに対する評価が低すぎるというのが、この画質評価の問題点の代表例のようですね。カメラ毎日が原因でトプコンが事業撤退したかどうかはわかりませんが。
他にも色々「アレ?」と思うような評価を受けているものもあります。
  1. 2006/01/17(火) 12:36:16 |
  2. URL |
  3. うっちー #-
  4. [ 編集]

いろいろあるけど

いろいろあるけど、この本は高校時代に読みふけって、限られた小遣いでどんなレンズを買うのが良いのか悩んで読んでいた本です。大学に入り田村教授の独特の発想法の授業を夢中で聞いていたのを思い出します。
  1. 2006/02/02(木) 01:19:13 |
  2. URL |
  3. Tetsuya #-
  4. [ 編集]

初めまして

Tetsuyaさん
初めまして。コメントありがとうございます。
私は中学生時代に読みふけっていました(笑)。アサヒカメラの何本/mmという解像力測定は、もっと昔からやっていたようですが、中学生にはわかりにくく、等高線で表現されたこの本の画質評価は直感的にわかりやすく、熟読したものです。
  1. 2006/02/02(木) 01:37:57 |
  2. URL |
  3. うっちー #-
  4. [ 編集]

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